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「少女」とはなにか。

「乙女」「少女」「ガーリッシュ」
といった単語が、ひとつのキーワードして氾濫している今、
自分の中でもやもやとしている、
「乙女」と「少女」という言葉の定義を
あいまいにふわふわふわと、
感覚的に楽しんでいるのも心地よくて好きだったのですが、
もう少し、しっかりとしたいな、と考え始めました。

「少女」という言葉を考えるとき、
よく話題にでる、尾崎翠の第七官彷徨を読みました。

世間の常識に惑わされずに、
自分の中に硬質で透明な推奨のような「信念」のようなものを、
心の奥底に秘めた少女「小野町子」が、
世間を批判するでもなく、
甘んじて迎合することもなく、
淡々と独自の感性で暮らす様は、
見事なひとつの「少女」の世界を描き出していると
私は、とても感銘を受けました。

名作「第七官彷徨」の文章は、
もったいないので、一部引用もひかえたいと思いますが
私が図書館で借りて読んだ「アップルパイの午後」の版に同時収録されていた作品
「嗜好帳の二、三ページ」には、
こんなにときめく一文がありました。

「何しろ私はどろどろなお粥の国に生まれ合わしたものですから。
そして、(多分ここらが変態なのか)
頭の隅っこにでも、
せめて菱形くらいな詩を欲しいものですから。」

ふわふわでやわらかくって、心地よいものが愛しい一方で、
昔 読んだ澁澤龍彦が、たしか、マニエリスムについてかなにかで
言っていたように、
幾何学的で、冷たくて、硬質なものが愛しいと感じる。

雑貨でいえば、
手触りのいい細い細い綿の糸で編んだ繊細な仏蘭西レースと、
濁りと気泡の入った、冷たい薬瓶を並べたくなるような。

どちらか一方では、完成されなくて、
両方のものがそろうから、完成されるような世界。
それを、たやすく「かわいいものと毒♪」なんて
いいたくないような、傲慢でいんちきな、
でも、自分にとっては、大事な感覚。

そんな感覚を、見事に言い表すような、
なんとも好みの一文で、手帳に書きとめて、
時折、眺めている次第。

でも、この作品は、今、手ごろに手に入れられる本には
収録されていないみたいで、ちょっとザンネン・・・・

今、手に入るのは

↓名作「第七官彷徨」はこの集成(上)に
収められているようです。

尾崎翠集成〈上〉 尾崎翠集成〈上〉
尾崎 翠 (2002/10)
筑摩書房
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こちらは、少し、後期の作品みたいです。
初期作品であり、一番好評のシリーズ「小野町子」シリーズは
収められていないとのことです。



尾崎翠集成〈下〉 尾崎翠集成〈下〉
尾崎 翠 (2002/12)
筑摩書房
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自分だけのための、大事なひとりのお休みのときに。

もしくは、現実と向き合うときの、心の支えに。

自分の中の空想を、たっぷりと大事にしたいときに、
ぜひ、読んでみてください。
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