精神の贅沢

贅沢貧乏のマリア 贅沢貧乏のマリア
群 ようこ (1998/10)
角川書店
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週末、古本屋さんで、ずっと気になっていた
このエッセイ本を購入しました。

「昭和63年、安アパートの自室で
ゴミの山に埋もれて孤高の氏を遂げた作家森茉莉。

父森鴎外に溺愛された贅沢な少女時代。
結婚、渡仏、離婚など経て自立。
54歳で作家となり、独特の耽美な小説世界を発表した
後半生の貧乏ぐらし。
「精神の贅沢」を希求し続けた84年の生涯の
頑なで豊かな生き方を、人気作家群ようこが
憧れと溜息をもってたどっていく
まったく新しいタイプの人物エッセイ」

少し前にも紹介しました。
実は、当時、まだ最後まで読んでなかったんです
読み終わった感想は、
「群ようこさんとは、合わないな」
でした。

正しい読み方なんて、ないと思うけど、
んん??って思うところが、ところどころありました。

私は、森茉莉さんに大して、
彼女が現実をどのように生きたかということに
あまり関心がありません。
(フジタには、ものすごくありますが!)
彼女には、彼女独特の美意識にのみ、興味があったので
作品もすべて読んだわけではないし、文芸誌の特集号なんかも見ていません。
なので、この群さんの本から、現実の森茉莉を少し、垣間見たわけですが、
知らなかったほうがよかったかも。
って、ちょっぴり思いました。

人間関係のいざこざや、老いていく生活を
どう維持したか・・・なんてこと、茉莉さんには求めていなかった。
彼女が描いた夢のような世界。
他人がみたら、ごたごたでも、
彼女にとっては、とっておきの贅沢なマリアの世界。
彼女のフィルターを通したその美しい世界だけ、
エッセイから分けてもらいたい。
読み終わったときに、私はそういう思いで、彼女の作品を読んでいたことをとても感じました。
私と同じ思いで、森茉莉さんを愛している方は、
この御本は読まないほうがいいかと思われます。

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