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日本のピグマリオニズムについて

文學少女の友 文學少女の友
千野 帽子 (2007/03)
青土社
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昨日、読んでました。

澁澤龍彦の少女コレクション序説から ゴスロリにいたるまでの日本におけるピグマリオニズムと少女とエロティシズムに関することを論じている項目が、
感動するほどよくまとめられていていました。

そのほかの文藝論は、個人的には
文藝ガーリッシュ    素敵な本に選ばれたくて。 文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。
千野 帽子 (2006/10/17)
河出書房新社

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のほうが好みでしたが。
重複するところがかなりあるのも、そう思ってしまうところだと思います。

澁澤の少女人形がお好きな方は、一読に値すると思います♪
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数ある名作の中で

数ある野溝七生子の名作の中で、
個人的にこの本が、どうしても、どうしても好きだ。

何度も何度も読み返す。

何度読んでも、胸がきゅぅぅんと、切なくなる。

アルスのノート―昭和二年早春 アルスのノート―昭和二年早春
野溝 七生子 (2000/07)
展望社
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「この記録は実に只一つの夢にすぎないであらう。

私は当分の間、私のこの大切な夢について、
少しも関係のない日付は省くことにしようと思ふ。

一晩中私は夢見とほして、ついに安楽はし得なかった。
ロマンチストの私の血は、心臓ではなく頭脳で燃えるのだ。

だま、私の心臓はし腰も、痛みも感じてはいない。
それだのにこの髪の燃えることよ、燃えることよ」

「少女」とはなにか。

「乙女」「少女」「ガーリッシュ」
といった単語が、ひとつのキーワードして氾濫している今、
自分の中でもやもやとしている、
「乙女」と「少女」という言葉の定義を
あいまいにふわふわふわと、
感覚的に楽しんでいるのも心地よくて好きだったのですが、
もう少し、しっかりとしたいな、と考え始めました。

「少女」という言葉を考えるとき、
よく話題にでる、尾崎翠の第七官彷徨を読みました。

世間の常識に惑わされずに、
自分の中に硬質で透明な推奨のような「信念」のようなものを、
心の奥底に秘めた少女「小野町子」が、
世間を批判するでもなく、
甘んじて迎合することもなく、
淡々と独自の感性で暮らす様は、
見事なひとつの「少女」の世界を描き出していると
私は、とても感銘を受けました。

名作「第七官彷徨」の文章は、
もったいないので、一部引用もひかえたいと思いますが
私が図書館で借りて読んだ「アップルパイの午後」の版に同時収録されていた作品
「嗜好帳の二、三ページ」には、
こんなにときめく一文がありました。

「何しろ私はどろどろなお粥の国に生まれ合わしたものですから。
そして、(多分ここらが変態なのか)
頭の隅っこにでも、
せめて菱形くらいな詩を欲しいものですから。」

ふわふわでやわらかくって、心地よいものが愛しい一方で、
昔 読んだ澁澤龍彦が、たしか、マニエリスムについてかなにかで
言っていたように、
幾何学的で、冷たくて、硬質なものが愛しいと感じる。

雑貨でいえば、
手触りのいい細い細い綿の糸で編んだ繊細な仏蘭西レースと、
濁りと気泡の入った、冷たい薬瓶を並べたくなるような。

どちらか一方では、完成されなくて、
両方のものがそろうから、完成されるような世界。
それを、たやすく「かわいいものと毒♪」なんて
いいたくないような、傲慢でいんちきな、
でも、自分にとっては、大事な感覚。

そんな感覚を、見事に言い表すような、
なんとも好みの一文で、手帳に書きとめて、
時折、眺めている次第。

でも、この作品は、今、手ごろに手に入れられる本には
収録されていないみたいで、ちょっとザンネン・・・・

今、手に入るのは

↓名作「第七官彷徨」はこの集成(上)に
収められているようです。

尾崎翠集成〈上〉 尾崎翠集成〈上〉
尾崎 翠 (2002/10)
筑摩書房
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こちらは、少し、後期の作品みたいです。
初期作品であり、一番好評のシリーズ「小野町子」シリーズは
収められていないとのことです。



尾崎翠集成〈下〉 尾崎翠集成〈下〉
尾崎 翠 (2002/12)
筑摩書房
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自分だけのための、大事なひとりのお休みのときに。

もしくは、現実と向き合うときの、心の支えに。

自分の中の空想を、たっぷりと大事にしたいときに、
ぜひ、読んでみてください。

今 読んでいる本

アップルパイの午後―尾崎翠作品集 (1972年) アップルパイの午後―尾崎翠作品集 (1972年)
尾崎 翠 (1972)
薔薇十字社
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「第七官彷徨」を読み終えました。

すんごい好きだった。

ちゃんと感想を書きたいのだけど、
このすごさをどのように伝えたらいいか悩み中。

今、この本に同時収録されているほかの作品を読んでいます。

わりと、読むペースの早い私ですが、
尾崎翠の作品は、丁寧に丁寧に、
ゆっくり読んでしまいます。

乙女が夢をみるのではなく、乙女を夢見る人たちがいるだけ。

先日、お気に入りの本屋さんで、
脳髄をやられるほど、好みのご本に出会いました。

↓コチラ・・・
文藝ガーリッシュ    素敵な本に選ばれたくて。 文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。
千野 帽子 (2006/10/17)
河出書房新社
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・・・自分が本好きだってことを言うときに、
「活字中毒」「乱読」などの高校文芸部臭い
常套句を憶測もなく使うことができない・・・

前書きに書かれた、この一言。
心にどきんっ、ってきました。

スウィートで辛口な読書案内本。

ありがちなコンセプトですが、この本、
とにかく、筆者のノーブルさが際立ちます。

選ばれた本も、添えられた文章も、すごく好き!!

第四章の序文が、とくにすばらしく好き。

・・・「夢見る乙女」が架空の生き物であることは
意外と知られていません。

乙女が夢をみるのではなく、乙女を夢見る人たちがいるだけ。

女子たちは一見、夢見ているようで、
じつは、リアリストなのです。・・・(上記本より引用)

以前、お客様に
「乙女というと、夢見がちな存在と思われがちだけど、
実際はリアリストであることを、私は知っている。
夢見がちな存在ではなく、夢そのものでありたいと、
いつも思っているのです」
と、メールに文章を添えていただいたことがあり、
そうそう・・・!
と思いながらも、それを私自信が自分の言葉として把握することが、
まだ足りていないような気がして、
何かが、まだ、整理されていないような気がして、
もう、一年くらいになるのかな~??
ずっと、書き写したメモを
ベッドの近くに置いて、時折、考えていました。

この言葉と、この千野帽子さんの言葉は、
どこかでつながりが見えるようです。

とにかく・・・今、一番、注目したい方です♪

古書風で、紙質にまでこだわられた装丁も素敵!

新刊がでると期待していたのに、
新刊の装丁が↓だったのは、残念でなりません・・・・(涙)
いつも思うんですけど、青土社さん、
出版内容はいいんですけど、装丁をもうすこし、なんとかならないものでしょうか。



文學少女の友 文學少女の友
千野 帽子 (2007/03/23)
青土社
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◇乙女屋◇

Author:◇乙女屋◇
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